神社参拝の作法【お参りの手順】 

神様

神社参拝の作法を知ると神社に行くことが楽しくなり、神社の作法は一生の宝物になります。

神社の作法が分かると神社をより身近に体験することに繋がり、より神様に近づくことができ自分が豊かになります。

皆様、神社参拝の作法を知っていましょうね。

①【神社参拝の作法 お参りの手順】鳥居

まず鳥居の前で衣服を整え軽く一礼してから境内(けいだい/神社や寺院の敷地内)に入ります。

鳥居は神社の入り口にある建造物で神域と人間域の境になり、神域に入る前は一礼するのが作法(規範)です。

天皇や皇族は神様と同じなので鳥居の前で一礼はせず、車で通るかまたは中央を歩きます。

参道(神社や寺院に参詣するための道)の中央は正中で神様の通り道であるため、通ると神様の真正面になるので通らないようにします。

参道を通る時は左右どちらかに寄って歩くようにします。

神様の領域は中央であることから、神様の領域に遠い足から踏み出すことが正しい作法なので、鳥居の左寄りを通る時は左足から踏み出し、鳥居の右寄りを通る時は右足から踏み出します。

中央は神様と考えると分かりやすいです。

そして御神前で神様の真正面(正中)に居る時は、日常生活の中での礼儀の「左進右退(さしんうたい)」を活かすようにします。

神道ではこのことを「進左退右(しんさたいゆう)」といい「起右座左(きゆうざさ)」も加わります。これは神様に失礼が無いようにすることと、動きやすく無駄がない動きとされています。

また参道を横切ると神様に失礼になるのでやってはいけないことです。やむを得ず参道を横切る場合は神様に向かって一礼します。

本殿を持たずに山など自然物を祀ってある神社では、鳥居が神様の存在を表す建造物になります。

鳥居には大別すると神明(しんめい)鳥居と明神(みょうじん)鳥居があります。

神明(しんめい)鳥居は伊勢の神宮(三重県伊勢市)の鳥居のように上部の横柱がまっすぐなもので歴史的に最も古い鳥居です。

明神(みょうじん)鳥居は上部の横柱が上向きに反った鳥居のことをいいます。横柱の下の貫が柱から出ていることも特徴です。

明治神宮(東京都渋谷区)の明神(みょうじん)鳥居である大鳥居(二の鳥居)は、高さ12m、幅17.1mで木造の明神鳥居では日本一の大きさです。

「一の鳥居」は本殿から最も離れたところにあり、本殿に近づくにつれ「二の鳥居」「三の鳥居」となります。

古事記で天照大神(アマテラスオオミカミ)が弟の須佐之男命(スサノオノミコト)の乱暴な行動に悲しみ天岩屋(あまのいわや)に閉じこもった時、神様達が相談して知恵を出し、天照大神に天岩屋から出て来てもらうために常世長鳴鶏(とこよながなきどり)を天岩屋の外の木に止まらせました。

この木を鳥居の起源とする伝説があります。

長鳴鶏(ながなきどり)は鶏の古称です。

明神(みょうじん)鳥居は朱塗りの鳥居が多く、八幡宮や稲荷神社や浅間神社などで用いられ、朱色・丹色(にいろ/赤褐色)は農耕や稲作にとって大切な太陽の色であり魔除けの意味もあり、丹(に・たん)には不老不死の意味があり木材が不朽になる素材の性質があることからも使われています。 

②【神社参拝の作法 お参りの手順】手水

手水(ちょうず・てみず)とは参拝前に清める水、または清めること自体のことで「手水舎」は、ちょうずや・てみずや、と読みます。

手水では手を洗い口をすすぎ、手や口を洗い清めることは禊(みそぎ/水浴のこと)を簡略化した儀式で身も心も清めるために行います。

手水舎は参道脇や社殿脇にあります。

次は手水の手順です。

右手に柄杓(ひしゃく)を持ち、一杯(柄杓の一杯分の手水を使い全てを行うため)と水をくみ左手を清めます。次に柄杓を左手に持ち替えて右手を清めます。

手の次に口をすすぎます(飲んではいけない)。

右手に柄杓を持ち、柄杓の椀(わん)のふちに直接口を付けず、左手の手の平に手水をためて口に含みます。

音をたてずに口をすすぎ、左手で口元を隠し静かに吐き出します。

右手に柄杓を持ったままで左手をもう一度清めます。

そして最後に柄杓の椀部が上になるように斜め縦に傾け、柄に残りの手水を流し、柄杓を元の位置に伏せて丁寧に戻します。

③【神社参拝の作法 お参りの手順】お賽銭

お賽銭は投げ入れず、賽銭箱に静かに丁寧に入れます。古くはお供えしていたお米がお賽銭に代わったのですから、お賽銭を投げることはお米を投げることと同じでとても乱暴なことです。

賽銭とは、祈願成就のお礼の気持ちとして神に奉納する金銭、またはお参りの際に奉納する金銭で厄払いや穢れを清めるという意味があります。

特にお賽銭は穢れや厄をお金にくっつけて清めるためのもので、金額の多い少ないは関係ないといわれます。

最初はお米が天照大神がお授けになられた貴重なものとされたことからお米が供えられ、または海や山の幸が供えられ金銭が流通するようになるとお賽銭に代わりました。

お米でもお賽銭でも神様への感謝の気持ちに変わりはありません。

お賽銭箱に「浄財(じょうざい)」という文字がある場合は、神社や慈善事業に寄付する金銭のことをいいます。

④【神社参拝の作法 お参りの手順】鈴

鈴のある多くの神社ではお賽銭箱の真上くらいの位置に大きな鈴があります。

お賽銭を入れた次に鈴を鳴らします。

鈴の音の大きさは問題ではなく、鈴を鳴らす行為を行ったかどうかの方が大切です。

時には縄が重たく鈴を鳴らしづらいこともあると思いますが、やり直したり気にしたりする必要はないのです。

参拝者が多く混雑している時は鈴を鳴らすことにこだわらないようにして、人の流れに気を遣うようにします。

また鈴の無い神社もあります。

鈴は身が引き締まる心地よい音色で参拝者の気持ちを清め、魔除け・厄払い・開運の意味があるといわれています。

⑤【神社参拝の作法 お参りの手順】二礼ニ拍手一礼

御神前での一連の所作(行いのこと)です。

①まず姿勢を正します。②最初軽くお辞儀をします。③お賽銭を入れます。④鈴を鳴らします。⑤二礼ニ拍手一礼をします。⑥最後に軽くお辞儀をします。

次は二礼ニ拍手一礼の具体的な手順です。

御神前で姿勢を正し二度(神様への敬意と感謝の意)深くお辞儀(お辞儀の理想は背中を平らにして90度)します。                     

手を合わせ右手を少し下げ両手を合わせないでずらしたまま(神様より一歩下がることで神様を敬い讃えます)、二度拍手をします。 

右手を戻します。

最後に失礼しますの意味で一度深くお辞儀をします。

ニ礼二拍手一礼の要点です。

神様を敬い心を込めて丁寧に行います。

拍手の音が鳴らなくても気にしなくてよく、拍手をしたのであれば問題なく作法的に問題ありません。

またニ礼二拍手一礼のことを二拝二拍手一拝ともいいます。

「拝(はい)」は深い(90度)お辞儀のことで、拝と拍手は敬い讃える心の表れです。

お願い事に関しては、最後の一礼を行う前に心の中で唱えます。

参拝する人が多く混んでいる場合、二礼二拍手一礼を済ませて隅の方でお願い事を拝むようにすると後ろの順番の人を気にしなくて済みます。

拝むときは畏れ多いという気持ちで、神様に失礼にならないように頭を下げてお願い事をします。

礼と拍手の作法は神社によって違うことがありますので事前にホームページ等で調べてから行くと安心です。伊勢の神宮恒例祭や神宮祭祀では作法があります。出雲大社など一部の神社では拍手を4回します。出雲大社の拍手4回には四季の意味があるといわれます。

氏神様は日常の最寄りの神様のことで、崇敬神社は個人の特別な信仰により崇敬される神社のことです。身近な氏神様の威力は大きいといわれます。

神葬祭での拍手は忍び手(音をたてない拍手)で行います。神職から玉串を受けたら御霊前の台まで進み軽くお辞儀をして玉串の根元を御霊前に向けて台の上に置きます。次に忍び手の二礼ニ拍手一礼をして元の位置に戻ります。

なお、お寺では拍手はせず二礼二拍手一礼も行いません。お寺では胸の前で合掌(両方の手の平を合わせる)し、心の中で仏様にお願い事をし一礼をします。

⑥【神社参拝の作法 お参りの手順】おみくじ

おみくじは参拝後に引きます。

おみくじの結果や運勢が気に入らなくても引き直しはしません。

気に入るおみくじが出るまで引き続けて引くことはしません。

引いたおみくじは神社の木に結んでもよく、持ち帰ってもよいものです。

おみくじを木に結ぶ時の折り方は、真ん中で一回折りもう一度折り四つ折りにして長細くします。

また木に結ぶ場合は決められた場所の木に結ぶようにします。

おみくじは神社ごとに内容に違いがみられますが、一般的に吉凶判断や生活全般に関わる運勢が述べられています。

占いは物事を始めるに当たっての運勢をみるものですが、大吉や吉で出ないと気持ちがしずみますが、あくまでも指針としてみるとよく、おみくじの細部にまで目を通すとよいものです。

せっかく引いたおみくじですから、細部までしっかり読むことがお勧めです。

占いの大元の占星術の誕生日十二星座の黄道(こうどう)十二宮では、自分の誕生日星座の対極の星座を対としてとらえると足りない部分が補われ運が開けるといいますから、その原理を使うと吉の反対は凶で、凶の反対は吉と考えると、何が出てもその対極の面も併せ持っているということになります。

ですから大吉と出たことで安心したり、凶と出たことで不吉だとかいってがっかりすることはないのです。

おみくじの順番で縁起のいい順番は一般的に、大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶、とされています。

とはいえ凶が出るとぎょっとしますよね。もし凶が出ても、そうならないようにポジティブ志向でいればいいのです。神様が見守っていてくださるので大丈夫です。

⑦【神社参拝の作法 お参りの手順】御朱印

参拝が終わったら授与所に行き、御朱印帳に「御朱印」をいただきます。

御朱印をいただいたら御朱印代を払います。

御朱印は神社参拝をした証として戴くもので、神社とのご縁の記録になります。

御朱印は印章と神社の名称と神様のお名前と日付を墨書きされたものです。

御朱印帳が小さすぎても大きすぎても書きにくいとされるためB6サイズ程のものがよいとされます。

事前に文房具店で買う場合は帳面の紙質を確認し、墨で書く時の墨を吸いやすい紙質のものを選ぶことが大切です。通信販売で買う場合は帳面の紙質は確認できません。

そのため神社で購入するのが無難だと思いますが、売り切れの場合もあるので事前に確認した方がいいですね。

墨で書かれるので保管する時は湿気の無い所に置きます。

御朱印は一文字一文字墨で書かれた手書きであり、心がこもっています。

スタンプ集めのような気軽な数集めと同じ扱いはせず、神社の魂ここにありと思ったらいいと思います。

⑧【神社参拝の作法 お参りの手順】まとめ

神社での作法を知らないと戸惑ったり困ったりして、気分的につまづいてしまいます。

作法を知っていると自分にとって安心に繋がり、作法への戸惑いが無くなった分、それまで気付かなかった神社内での発見にも繋がり視野が広がります。

神社参りの正しい作法は一度覚えてしまえば一生の習慣になり、身に付けた作法を活かすことが楽しみになります。

また一つ一つ意味のある神社の様々な事が分かってくることは、とても楽しいことです。

神社での正しい作法を身に付けて神社の御参りをして、楽しい思い出をつくりましょうね。

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