八咫鏡(やたのかがみ)【天照大神の御神体】

神様

八咫鏡は天照大神の御神体で、伊勢の神宮の内宮である皇大神宮に祀られています。

天照大神が天の岩屋に閉じこもった時、困った神々は天照大神に岩屋から出て来てもらいたく岩屋の外で賑やかに笑ったり踊ったりして盛り上がります。

天照大神が岩戸をわずかに開け八咫鏡を見ているその時に、天照大神は外に出されたのです。

①【八咫鏡(やたのかがみ)天照大神の御神体(ごしんたい)】日本神話

御神体とは神が宿るとされる物体のことです。

天照大神の弟の須佐之男命(スサノオノミコト)は亡くなった母イザナミに会いに根の国(冥界/死後の国)に行きたいと思います。

そしてその前に天界にいる姉の天照大神にそのことを告げるために高天原(たかまがはら)に行ったところ、須佐之男命が攻め入って来たと勘違いして天照大神は武装して立ち向かいます。

しかし須佐之男命(スサノオノミコト)は高天原(たかまがはら)を攻めに来たのではないことを天照大神に分かって貰うことができ、須佐之男命は天照大神や神々達と高天原で暮らすことになりました。

ところがそれをいいことに須佐之男命(スサノオノミコト)は他の神の家を壊したり機織りの家を壊したり、田んぼの道を壊したり悪いことばかりするのです。

そのため天照大神は悲しみと怒りで天(あま)の岩戸(いわと)に閉じこもります。

八咫鏡(やたのかがみ)は天照大神が弟の須佐之男命(スサノオノミコト)の乱暴さに悲しみに暮れ、天(あま)の岩屋に閉じこもった時、石凝姥命(いしこりどめのみこと)によって作られ天照大神が天の岩屋から出ることに力を貸したものです。

咫(あた)とは手の親指と中指を広げた時の長さの尺度のことで、八咫は長いことまた大きいという意味で特大ということになります。

一咫は18cm程なので、八咫というと計算上は 18cm×8=144cmとなりますが、八咫鏡(やたのかがみ)はそこまで大きな全身が映る程には大きくはなく、顔全体がじゅうぶんに映るくらいの大きな鏡です。

天岩戸神話(あまのいわとしんわ)は日向国(ひゅうがのくに 宮崎県)の神話です。

現在の宮崎県高千穂(たかちほ)町に天岩戸神社があります。

天照大神は高天原((たかまがはら/天界)で弟の須佐之男命(スサノオノミコト)の暴れざまに悲しみ怒り、岩屋の中に身を隠してしまいます。

すると世は暗黒になり作物は育たず、悪い事が多く起きるようになりました。

神々はいろいろ考え何とか天照大神に岩屋の中から出て来てもらいたく、岩屋の外で賑やかに神達は盛り上がり天鈿女命(あめのうずめ)が賑やかに踊ります(鈿はかんざしという意味です)。

そして自分が居ないのに外はどうしてあんなに賑やかなんだろうと天照大神に思わせます。

外の様子が気になり少し岩戸を開けた天照大神の前には八咫鏡(やたのかがみ)があり、天照大神が八咫鏡に映った自分の姿を見ている隙に、力持ちの手力雄神(たぢからおのかみ)が岩戸を開け天照大神は外へ出されます。

すると一瞬にして世界に明るさが戻ったのです。

八咫鏡(やたのかがみ)は天照大神の御神体(ごしんたい)また御霊代(みたましろ)とされています。

②【八咫鏡(やたのかがみ)天照大神の御神体(ごしんたい)】三種の神器

八咫鏡(やたのかがみ)は天皇が皇位継承の時に、皇位の象徴の品として歴代受け継がれてきた三種の神器(さんしゅのじんき)の一つとされます。

他の二つの神器は剣(天叢雲剣 あめのむらくものつるぎ)と玉(八尺瓊勾玉 やさかにのまがたま)です。

三種の神器は天皇の皇位継承と共に継承されます。

天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)は、草薙剣(くさなぎのつるぎ)ともいわれ、熱田神宮(あつたじんぐう)の御神体になっています。

熱田神宮は愛知県名古屋市熱田区神宮にある神社です。

伊勢神宮に次いで格式が高い神社といわれ「熱田さん」とも呼ばれています。

天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)は須佐之男命( 素戔嗚尊 スサノオノミコト/暴風の神 厄払いの神)が、出雲国(島根県)の簸川(ひのかわ)上流で八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治した時に、八岐大蛇の尾から出たといわれる剣です。

天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)の長さは85cm程です。

八岐大蛇(ヤマタノオロチ)とは古事記や日本書紀に登場する巨大な蛇で、八つの頭と八つの尾をもち、体の長さはを八つの山と八つの谷ほどもある、とてつもなく恐ろしい怪物といわれています。

須佐之男命(スサノオノミコト)は高天原(たかまがはら)で乱暴なことばかりしたので、須佐之男命は天照大神に高天原から追い出されました。

そして地上で降り立った所が出雲国(島根県)簸川(ひのかわ)上流です。

須佐之男命(スサノオノミコト)は簸川(ひのかわ)上流で泣いている老夫婦とその娘に会い、娘が8人いたのに毎年八岐大蛇(ヤマタノオロチ)に娘が食べられ最後に残った娘が八岐大蛇に食べられることを恐れていることを知ります。

8人目の娘はクシナダヒメといい、須佐之男命は八岐大蛇を退治したらクシナダヒメと結婚させてもらうという承諾を老夫婦から得るのです。

そして酒好きの八岐大蛇が老夫婦のつくった強い酒を飲み酔いが回り眠った時に、須佐之男命は八岐大蛇に切りかかり退治しました。

八岐大蛇の尾を切ると立派な剣が出てきたため須佐之男命はその剣を天照大神に献上し、その剣が天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)となりました。

須佐之男命はその後、出雲国で八岐大蛇に食べられないで救われた最後に残った8人目の娘クシナダヒメ(水田の女神)と結婚し、二人の間にたくさんの子供(五男三女)が生まれました。

須佐之男命は出雲国(島根県雲南市)に須賀宮(すがみや)を建て、そこでクシナダヒメと暮らしました。

「須賀」は地名で、現在の神社の名前は「須我神社」で「賀」でははく「我」という文字を使っています。

三種の神器(さんしゅのじんき)のもう一つに、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)があります。

勾玉(まがたま)には紐を通すための穴が開いています。

勾玉の丸い上の部分は太陽を表し、下の曲がった部分は月を表しています。

勾玉には魔除けの意味があります。

天照大神が高天原で岩戸隠れをした時、神々が立てた真榊(まさかき)に付けたという装飾の玉です。

八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)は本体が宮中に鎮座(神霊がそこにいること)しています。

③【八咫鏡(やたのかがみ)天照大神の御神体(ごしんたい)】伊勢の神宮の内宮/皇大神宮

伊勢の神宮の内宮(ないくう)の正式名称を皇大神宮(こうたいじんぐう)といいます。

天照大神の御神体である八咫鏡(やたのかがみ)は、皇大神宮に祀られています。

「祀る」または「祭る」とは、神霊を慰める儀式を行うこと、または神としてあがめること、またあがめて一定の場所に安置することをいいます。

神宮とは神を祭った宮殿のことで、明治天皇に命ぜられ建てられた神社や天皇や皇族の祖先を祀る格式の高い神社が神宮の称号を受けました。

日本三大神社は伊勢神宮、熱田神宮、明治神宮のことをいい、伊勢神宮は代表格で別格とされています。

神宮は全国に24社あります。

伊勢の神宮の皇大神宮(こうたいじんぐう)は三重県伊勢市館(たち)町の五十鈴川(いすずがわ)上流にあり伊勢の神宮の中心となり、祭神は天照大神、御神体は八咫鏡(やたのかがみ)です。

約2000年前、垂仁(すいにん)天皇の御代(みよ)から天照大神は皇大神宮に祀られています。

内宮(ないくう)には正宮(しょうぐう)と10か所の別宮と幾つもの宮社があり、内宮への入り口へは五十鈴川の宇治橋(うじばし)を通ります。

外宮(げくう)にはお米をはじめとする食物など衣食住の神様の豊受大御神(とようけおおみかみ)を祀っており、豊受大神宮(とようけだいじんぐう)という名称です。

④【八咫鏡(やたのかがみ)天照大神の御神体(ごしんたい)】まとめ

三種の神器は伊勢の神宮・熱田神宮・宮中というように三か所に鎮座しています。

三種の神器にはそれぞれに神話と歴史があり、日本の国の尊い伝説になり皇室によりその伝統がしっかり受け継がれているのです。

八咫鏡(やたのかがみ)は大きく華やかさがあり、天照大神の存在の大きさを十分に表しています。

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